Body-Talk Topics(トピックス)|暖かい息で生きていますか

[2012年7月]

テーマ/「食べ過ぎないことの幸せ」_vol.24

 京都のお祭りには、特製のさば寿司が振舞われます。大阪のバッテラとは違って、まるまる一尾のサバが鮨飯の上にデーンと乗っています。私の父は京都の下町で育ちましたが、子どもの頃、お祭りともなるとお腹がはちきれそうになるまでさば寿司を詰め込んで、それでももっと食べたいので口に指を突っ込んで、何度も吐いてはまた食べたという話を聞かせてくれました。私は父ほどまでは食べませんでしたが、お腹が苦しくなるほどガッついていましたね。若い頃に時々、食べ過ぎのしんどさを味わっては後悔していましたので、ある時「これからは一生、食べ過ぎないぞ」と決心しました。

 「腹八分目に医者いらず」とは、うまく言ったものです。八分目という目安は、私なりに次のように捉えています。すなわち空腹の中で、「さあ食べるぞ」と勢いこんで食事をするとしましょう。初めは夢中で食べますが、フッと一息つく時があります。この時が腹七分目だと考えています。それでおもむろに落ち着いて、欲しいと思うものを、あと少しだけいただきます。これで八分目の完成です。お腹がいっぱいという感じはありません。必要とあれば、あと軽く一膳は食べられそうです。けれどもここで止めます。そうすると、お腹は満足感があるのと同時に、さわやかな快感に満たされます。

●次号は2012年10月に更新されます。