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[2007年7月]

テーマ/「上手に転ぶコツ」_vol.5

 自然体で事を進めたい。そう誰しも思うのですが、力を抜こうと思えば思うほどに、力が入ってしまうのも現実です。つい転んで骨折してしまった、という話はよく聞きますが、転倒防止も、そのことに注意するほどに転びやすくなるものです。

 「妊婦さんは転ばないように、気をつけて!」と、産婦人科では言われます。流産の危険性があるからです。高齢者の転倒防止でも言われます。骨折したり、寝たきりにならないための予防策です。しかし、この当たり前に思われる注意に、自然に反する原理が潜んでいるのです。

 「転ばないように!」と注意されると、筋肉が硬くなります。そして心は緊張して、動きがギクシャクしてきます。結論を言えば、転倒防止を強調すればするほど、人は転びやすくなるのです。大事なことは、上手に転ぶ道をつけることです。ボディートークの自然体法なら「とろけ寝」の運動です。軽く足を開き気味に、楽に立って体を左右にユラユラと揺すります。その動きの中で、膝、腰、背骨、首を緩めて、ゆっくりとしゃがみ込んでいって、仰向けに寝転んでしまいます。まるでアイスクリームが溶けていくようなイメージです。

 体の固い人や、そういう動きに不安感のある人は、始めはお布団の上でやってください。「トロ、トロ、トロ〜〜」と言いながら。やわらかい声で寝転ぶと、体がリラックスして、息も楽に深くなります。そういう動きを身につけると、道を歩いていて転びそうになっても、自然に心も体もゆったりとしていて、慌てずに対応できるようになるのです。