Body-Talk Topics(トピックス)

Body-Talk Topics バックナンバー

[2010年7月]

テーマ/「変だと思ったら、やっぱり変−スリ夫婦の巧妙な手口」_vol.17

 駅前を歩いていたら、年配の女性が近づいてきて、「ちょっと、ちょっと、こっちに来て」と袖を引っ張りました。女性会員のNさんから聞いた話です。頭の変な人かな、と感じて「何の用ですか?」と聞いたけれども、その人は「いいから、ちょっとこっちへ」と、半ば強引に建物の影へ連れて行きました。そして「ズボンが…」と言って後ろに回るので、「お尻が破れていますか?」と聞きますと、「いえ、ズボンのスソに靴下がかんでいるので…」との話。おかしい!とNさんは直感しました。ズボンのスソが乱れているのなら、その場で声をかければ済むものを、わざわざ人目を避けるような場に誘導するのは、普通の感覚ではない。

 そこで、肩から下げていたバッグを前に抱えてしゃがみました。スソを直して、「ご親切に、ありがとうございました」と言ったら、いつの間にか後ろに年配の男性が立っていて、二人ともサッと風のように去っていきました。もし、バッグを横に置いてしゃがめば、女性の方が「お手伝いしましょう」とか何とか時間を稼いで、その間に男性が素早くバッグの中身を物色するのでしょう。

 その二人が夫婦であるのか、スリであるのか、定かではありませんが、その言葉かけと行動が、何か腑に落ちないのです。ところがスリの共同作業だと考えると、全てが、つじつまが合うのです。「変だと思ったら、やっぱり変!」−この直感は大事にしましょう。