Body-Talk Topics(トピックス)

Body-Talk Topics バックナンバー

[2010年10月]

テーマ/「迷った時は原点に戻ろう」_vol.18

 山道に迷った時の話です。親戚の人に連れられて、京都の北山にワラビ採りに出かけました。山登りのベテランである叔父と叔母、いとこの大学生2人、そして私たち小学生の兄弟2人の一団です。早朝から山に入り、お昼までワラビ採りに夢中になっていました。大人たちは、リュックいっぱいにワラビやゼンマイを詰め、一人10kgほどの収穫だったでしょうか。眺めのいい山頂でゆっくりとお弁当を食べ、そろそろ帰ろうかと腰を上げたのが、15:00すぎです。すでに傾き始めた夕日に向かって、楽しくさざめきながら山道を下って来たのは良かったのですが、どこでどう間違えたのか、いつの間にか、熊笹の生い茂る山中に紛れ込んでしまいました。

 背丈以上にのびている笹の中で、目印となるのは太陽の方向、道の傾斜ぐあい。あれこれさまよう内に、ついに道を失ってしまいました。叔父は、何度か背の高い木に登って、遥かな山の連なりを見て、行く手を探していましたが、目途がつきそうにありません。大人たちは途方に暮れながら相談しました。陽はどんどん沈んでいくし、この分だと野宿も覚悟しなければならない状態になっていました。結論は、面倒でももう一度来た道を戻ろう、ということになりました。かなり後戻りをして、方向を間違えた地点に辿り着きました。そうなると、後は知った道です。懐中電灯を頼りに暗い夜道を、それでも安心感からか心は明るく、京都の町まで下りることが出来ました。

 困った時はスタートラインに戻って、もう一度やり直すこと。たとえ低い山でも、侮ってはいけません。以前に、あの丘のような大文字山で、道に迷って遭難した人もいるのですから。人生の迷いも同じことです。