Body-Talk Topics(トピックス)|暖かい息で生きていますか

Body-Talk Topics バックナンバー

[2011年10月]

テーマ/「声は生命を守る力を持っています」_vol.21

 人間は複雑な言葉を駆使して文明を築きましたが、元々動物としての声を持っています。言葉以前の声として様々に発しますが、その声は本来、他の動物と同じように生命を守るための大切な声です。代表的な「生命を守るための声」を述べましょう。

(1) 危機に直面した時発する声
 例えば石につまづいて転ぶ時、人は思わず「ワァッ」と言いますね。この時声を出さなかったら、実はケガがより大きくなるのです。と言いますのは、「ワァッ」と言いますと、筋肉の余分な強張りが取れて、効率よく転ぶことができるのです。

(2) 危機を脱する為に発する声
 その代表は「アクビ」です。実際にアクビをしてみますと、まずゆっくりと息を吸いながら肋骨を上方に広げていることが分かります。これは胸部と腹部に精一杯息を溜め、「アー」と穏やかな声でゆっくりと息を発する行為なのです。まず息を精一杯吸い込むことで、脳に酸素を送ります。脳の指令によって私達は行動しますから、脳に酸素が少なくなると頭はパニックを起こします。「溜息をつく」というのも、息の苦しさを解放する行為です。悩み事を募らせますと、息がどんどん浅くなります。無意識の中で息苦しくなるので、人は思わず息を思い切って吐きます。その時、声が思わず出てしまうのです。

(3) 出産時の産婦の声
 産婦は、全身の筋肉をひきしめて、赤ちゃんを押し出します。この時、外向きの声を出すと、 エネルギーが分散してしまいます。力が内にこもる「ウウーッ」という内息の声が出産を成功に導きます。